季節の行事食がくれる「特別な日」のワクワク
学校に通っていた頃を思い出してみてください。
季節毎に、ちょっと特別な給食があったと思います。
クリスマスにはケーキ、七夕の献立や、バレンタインにはチョコ系のデザート。
「今日は何が出るのかな?」とワクワクして、食べたあとに感じる幸福感。
あの感覚を、家でも大事にしたい。
夫や子どもたちが「今日のごはん、楽しみ!」と思ってくれるような、「帰りたくなる家」にしたくて。
栄養士時代に気づいた「食べることの意味」
そんな思いの根っこには、栄養士として働いていた頃の経験があります。
高齢者施設に勤めてたある冬の日、施設長からのお呼びだし。

冬至ってご存知かしら?
21歳だった私、なにかわからずポカン。
マダム施設長に、冬至を教えてもらう。



入居者さんの中には、食事を一番の楽しみにされてる方も多くいらっしゃるの。「今日は冬至なのに、かぼちゃが出ないね」って声が上がってたのよ。
その時に感じたんです。
毎日同じように流れていく日々の中で、行事食は「少し特別な日」を感じられる小さなスイッチ。



自分の好きなタイミングで、好きに出かけられない日常だと特に思うのかもしれない。。
食べることは栄養をとるためだけじゃなくて、「心を満たすこと」でもあるんだと。
その日をきっかけに、今まで以上に“暦”や“季節”を意識するようになりました。
行事食は難しくない。「遊び心」がごちそうになる
行事食と聞くと、手の込んだ料理を思い浮かべがち。
でも実際、そんな料理をいくつも作るのは作り手も憂鬱になる。
だからこそ、どこに力を入れて、どこで力を抜くかを考える。
そのバランスを考えることも、大事な献立のセンス!
豪華じゃなくても、心に残るごはん
例えば春の新生活シーズン。
入居者さんが学生時代を思い出すきっかけになればいいなと、「なつかしの給食メニュー」をテーマに献立をたてたことがあります。
春キャベツのパスタ、揚げパン、そしてその日だけは紙パックではなく瓶の牛乳を仕入れて。(副菜は忘れた)
それだけで、入居者さんから「今日のメニューよかったよ!」「懐かしい気持ちになったわ〜」と声をかけてもらえる。
豪華で手の込んだメニューを並べるのが、行事食の正解とは限らないんですよね!



家庭で活用できる具体的な例も伝えたいけど、長くなっちゃうのでそれはまた次回に!
美味しいお店はたくさんあるけれど、全部を覚えているわけじゃない。
でも、「美味しくて楽しかった時間や嬉しかった時間」は、より記憶に残りやすいもの。



例えばお店でも、誕生日や結婚記念日をお祝いした場所には、特別な思い入れがありますよね。
だから私は、家庭の食卓に「楽しい」を添えたくて、「遊び心」を取り入れます。
「楽しい」って感情は、ひとりより誰かと共有できたほうが何倍もいいからね!!
家族みんなでつくる、季節を感じる食卓
大人になっても、嫌なことやうまくいかない日はたくさんある。
子どももきっと、学校でつまずいたり、傷ついたりすることがある。
そんな日も、家族が「今日のごはん何かな?」って思いながら家に帰ってきてくれたら嬉しい。
ごはんを作るのもママ一人じゃなくて、みんなでできたらいいな!
そんな家族を作るのが私の理想。
まとめ
帰りたくなる家を、季節のごはんで。
季節のごはんが、家族の思い出に。
是非みなさんも、「暦」「季節」を意識した料理を作ってみてくださいね。



余談すぎる余談。
娘が将来彼氏ができたときのクリスマスに、
「今日は家族とお祝いだから一緒に過ごせない!!」
って彼氏の誘いを断ってくれたりしたら、「帰りたくなるお家をつくれた!」って泣いて喜んじゃうな。
彼氏には悪いけど。笑
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