「冷凍食品を使うなんてダメかな…」
「ごめん、今日はレトルトなんだ」
「お惣菜で手抜きしちゃった」
そんなふうに、夕飯づくりに罪悪感を感じていませんか?
このサイトを公開したあと、こんな声がいくつも届きました。

栄養士さんでも、レトルトのおかずや焼くだけの餃子を使うんですね。なんだかホッとしました。



使いますとも!!(前のめり)
冷凍食品やカット野菜、〇〇の素などの“便利な食品”を使うことは、決して「手抜き」なんかではありません。
むしろそれは、自分の心の健康を守るための賢い選択。
無理してがんばるより、続けられることの方がずっと大切なんです。
この記事では、私がなぜ冷凍食品やレトルトを堂々と使っているのか。
その理由と、無理せず夕飯をつくるためのちょっとした工夫をご紹介します。
我が家の味方!頼れる便利な食品たち
我が家の優秀な相棒たちを紹介します。
- 温めるだけで食べられる完調品(冷凍のおかず)
- 焼くだけ・揚げるだけの冷凍食品
- スーパーで買えるお惣菜
- カット済みの野菜や、下処理された冷凍野菜
- 「〇〇の素」などの調味料セット
家事、仕事、育児に…毎日フル回転だからこそ、頼れるものは迷わず頼る!
これらの食品は、忙しい日々に「心の余裕」をくれる大切な味方です。
便利な食品活用時の栄養ポイント
とはいえ、完調品などを使うときにはちょっとだけ意識しておきたいこともあります!
「毎日こればっかりでOK!」というわけではありません。
塩分が高くなりがち
完調品や調味料セットは、味がしっかりしているぶん、塩分が高めな傾向があります。
塩分目安は「男性で7.5g未満/日」「女性で6.5g未満/日」
1食あたりで考えると、2〜2.5gくらい。
主菜1品あたりなら、1g前後が目安。
パッケージ裏にある成分表示をチェックして、意識しながら食べてみてください。



このくらいの味付けで塩分○gくらいか…
それが積み重なると、自分で味付けする時にも「ちょっと濃いかも?」と自然に意識できるようになりますよ♪
ここは、将来の子どもたちの健康にも関わる重要なポイント。ぜひ覚えておいてほしいです!
たんぱく質が少なめ
長年、献立とにらめっこして感じたことですが…完調品は手作りと比べると、たんぱく質が少ないものが多い印象です。
たんぱく質の目標摂取量目安「男性で65g前後」「女性で50g前後」
1食あたりで考えると、15〜20g程度が理想。※年齢や運動量によって変わる
だからこそ、副菜などでもしっかり補いたいところ。
栄養足りてる?
白ごはんと焼いたお肉だけ‥そんな日が続いていませんか?
炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル(五大栄養素)を意識して、野菜はしっかり摂りましょう🥦
「千切りキャベツ」や「カットレタス」など、まずはプラス1品を添えるところから!
体のだるさや肌の不調、もしかしたら「栄養不足のサイン」かもしれません。
注意点まとめ
完調品などは「毎日使うもの」ではなく、ラクしたい日の選択肢の1つ。
栄養のポイントを意識しながら、心の余裕も手に入れましょう!
「わかった!気を付けるよ〜!」という方だけ、この先へどうぞ♡
ここから、「手抜き=悪」という思い込みを、ゆっくりほどいていきましょう!
完調品は病院や施設でも使われる信頼アイテム
完調品や冷凍食品のクオリティは、驚くほど高くなっています。
味も栄養面も研究されていて、病院や福祉施設などの現場でも日常的に活用されているんです。
なぜ使われているかというと‥
限られた時間と人手の中で、安全で衛生的な大量調理を、安定して提供する必要があるから!



たいやきパパも今は病院勤務やん?1食で何人分作るん?



多いときで100食くらいかな‥
しかも治療食など、10種類以上の献立を同時に用意することも。
短時間で複数の食事を1人で作るのは、プロでも本当に大変なんです。
つまり、完調品は“ラクをするため”だけじゃなく、安全と品質を守るための選択肢でもあるということ。
もちろん、上に書いたような注意点もあるので、1日や1週間単位で栄養バランスを調整するのが基本。
それが「当たり前の手段」なので、「使ってはいけない」なんて感覚はありません。
じゃあ、家庭の食事を作っている私たちも、使うことに罪悪感なんて感じなくていいですよね!
- 手抜き=心の余裕をつくるための「工夫」
- 「栄養がない」なんてことは、まずない
- 「これだけに頼らない」「全体のバランスをとる」ことが大事
【栄養士の本音】全部手作りなんて無理〜!!
たまーーーにいますよね。
「奥さん、手抜きばっかりで…」なんて言う人。
でもちょっと考えてほしい。
育児も家事もして仕事までしている奥さんが、サボってるように見えますか?
何も見えていないのは、気づいていないのは、誰でしょう?
家庭をまわすって、そんなに単純じゃない。
奥さんがいつも不機嫌だったら、原因はきっとこの辺りにありますよ‥!



今日のおかず?ウインナー焼くだけでいいやん!それか、なんか買ってくるよ〜
作る側の大変さを理解してくれている。この言葉に何度救われたことか。
ついでにちょっと、グチっとこう。
栄養士時代に、出汁や野菜のカットまで全て手作りにこだわるお客さんっていて。
でもそういう人ほど、「食材費が高すぎる」「人件費がかかりすぎ」とケチケチ。。
料理は魔法じゃない。その分の時間もお金もちゃんと割いてください!!!


ゆるく続ける「健康的な食事作り」
今日お伝えしたのは、忙しい毎日を乗り切るため「ゆる活ごはん」の工夫です。
人によっては「ありえない!」と思うかもしれません。
「栄養士なのにそんなこと言っていいの?」と感じる人もいるでしょう。
でもやっぱり、ごはん作りって家事の中でも一番大変だと思うんですよね。
毎日のりきるだけでも精一杯なのに、「ちゃんと」「手作り」にこだわりすぎると、しんどくなってしまう。
頑張りすぎないから、健康的な食事を続けられる。これが、「ゆる活ごはん」の目指すところです。
「ちょっと楽しいかも」って思えるようになってから、出汁をとってみたり、栄養素の組み合わせを考えてみたり、少しずつ「ていねいな暮らし」に近づいていけたら、それでいい。
【まとめ】手抜きは悪じゃない!
毎日がんばっているあなたに。
手を抜くのは「サボり」じゃなく、心の余裕をつくるための「工夫」
「ちゃんとしなきゃ」より、「今日も乗り切ったね」と自分をほめてあげる。
私たちの心の健康のために、賢い選択をしていきましょう!!
- 毎日の食事の積み重ねの重要さ
- 忙しい毎日を乗り切るための“時短”と“手抜き”料理術
- 家事未経験歴7年夫から何でもこなす夫に変わったきっかけ